今年度の大学三大駅伝も残すところ箱根駅伝だけとなりました。全日本大学駅伝から箱根駅伝までは約2ヶ月です。例年ここでチーム状況が大きく変わるため、ここからの2ヶ月の取り組みが重要ということが分かります。寒くなってきますから、体調管理や故障にもより気をつけて選手の皆さんは取り組むことになるでしょう。
さて、今日からは12月10日の箱根駅伝のチームエントリーまでに可能な限り全日本大学駅伝の振り返りと箱根駅伝に向けた内容を大学ごとに整理していきたいと思います。(目指せ!21チーム。20校+学生連合)
初回の今回は駒澤大学です。
全日本大学駅伝では見事連覇を果たしました。当初のオーダーではなかなか厳しいかと思いましたが、他校の取りこぼしにも助けられ、優勝することが出来ました。やっぱり層が厚いことを見せつけました。トラックシーズンの勢いからすると、圧勝してもおかしくないというところでしたが、中々選手状況が整わず混戦の中で戦っている状況です。ただ、そのような状況ですので、大学駅伝デビューとなった選手も多く今後のためには良かったのかもしれません。今年の中心メンバー(箱根駅伝も出走しそうな)は以下の通りでしょうか。(敬称略)
4年生:佃、花崎
3年生:田澤、山野、東山、中島
2年生:青柿、赤津、赤星、唐澤、白鳥、鈴木、花尾、安原
1年生:佐藤、篠原
上級生が少ないですね。特に4年生が少ないです。(今年の箱根駅伝で優勝に貢献したメンバーなんですが)佃選手は全日本大学駅伝でも出走しているので5区や8区で登場しそうですが、花崎選手はどうでしょう。山下りの素晴らしい走りを今年も見せてほしいところではあります。3年生は田澤選手と前回9区出走の山野選手は実績がありますし、全日本大学駅伝を走った東山選手もいます。2年生は持ちタイムが驚異的なメンバーが揃うんですよね。ただ、故障等もあり足並みが揃っていない印象ですね。1年生は全日本大学駅伝区間賞の佐藤選手とトラックレースでも結果を出していた篠原選手辺りでしょうか?残り2ヶ月でぐっと伸びてくる選手もいるでしょうから、この他のメンバーもきっと出てくるはずです。
箱根駅伝を想定した場合、やはり気になるのが山要員でしょうか?前年出走の鈴木選手及び花崎選手がいますが、鈴木選手は故障の影響で前哨戦の出雲駅伝と全日本大学駅伝を走っていませんし、残り2か月でどこまで戻せるかというところでしょう。花崎選手はトラックシーズンからあまり姿を見せていない印象です。前年も箱根駅伝にばっちり合わせてきましたので、山下りの準備をしているということだったら良いのですが。仮に二人が山を走れないとすると、山は未知数ということになりますね。平地は選手が揃っているので、うまく合わせられればかなりのアドバンテージですね。往路タイプと思うのが、田澤選手、安原選手、唐澤選手、白鳥選手、鈴木選手、佐藤選手、篠原選手辺り、復路タイプは佃選手、山野選手、花尾選手ですかね。残りのメンバーはどうでしょうか。田澤選手は3区で爆発してもらうとした場合、1区、2区をどうするか。1区佐藤選手、2区安原選手とかもあるかもしれませんね。出雲駅伝は5位と振るわず、全日本大学駅伝は優勝だったものの、前半は苦戦したので圧勝という感じではありませんでした。箱根駅伝は距離も2倍近くになりますので、遅れてしまうと大差がついてしまいますから、ミスなく繋ぎたいところです。そのためには選手層の厚い2年生の奮起・復活が欠かせないと思われます。前年出走の白鳥選手、トラックシーズン絶好調だった唐澤選手、10,000m28分台前半から中盤の記録を持つ赤津選手、青柿選手辺りが本来の力を発揮したら相当強いですよね。2年生がどこまで合わせられるかが駒澤大学の浮沈のカギを握っていると思います。田澤選手という大エースを擁し、エース級の鈴木選手、唐澤選手、周りを固める選手が揃ったとき優勝の可能性はぐっと高くなるでしょう。