和菓子好きの駅伝ブログ

陸上競技、特に大学駅伝(箱根駅伝・全日本大学駅伝・出雲駅伝等)を中心にまとめています。

青山学院大学 出雲駅伝2022振り返り&全日本大学駅伝2022チームエントリー

今週末はプリンセス駅伝が開催されますね。11月に行われるクイーンズ駅伝の出場権をかけたレースですが、今年はパナソニック天満屋などもプリンセス駅伝に参加することになっています。実業団女子駅伝は毎年順位が大きく変動するので、非常に見応えがあります。近年だと、日本郵政Gや積水化学などが強豪でしょうか。本当に毎週駅伝が開催されるこのシーズンは週末を楽しみでワクワクします。

さて、今回は青山学院大学について、見ていきたいと思います。まずは出雲駅伝の振り返りから。(敬称略)

1区:目片 区間3位/総合3位

2区:横田 区間4位/総合4位

3区:近藤 区間3位/総合2位

4区:志貴 区間6位/総合4位

5区:田中 区間6位/総合4位

6区:中村 区間3位/総合4位

1区目片選手の走りで上位となるか下位になるかかなり明暗を分けると感じておりましたが、区間3位と最高の滑り出しとすることができました。1区がうまく流れたので、青山学院は上位に入るであろうと、この時点で確信しました。さすが、原監督の采配ですよね。2区横田選手はあまりスピードランナーという印象はありませんが、追い風に乗り、区間4位の走りを見せました。順位は一つ下げてしまいましたが、十分に役割は果たしたと思います。3区は青学のエース近藤選手が区間3位の走りで2位に浮上。近藤選手は留学生や他校のエース(特に駒澤の田澤選手)と走ることが多く、なかなか区間賞には届いておりませんが、いつも高いレベルで安定した走りを披露してくれます。ここまではベストな展開でしたが、4区志貴選手、5区田中選手が共に区間6位と決して悪い走りではないのですが、優勝を狙う青山学院としては痛い区間となりました。レース後、原監督は調子の上がり切っていない選手を起用した、ご自身の責任というようなことを仰っていたようですが、登録メンバーではそれしか選択肢がなかったということでしょう。全日本以降は補員も増えますし、選手層が厚い青山学院には有利に働きますかね。6区中村選手は区間3位の走りで4位フィニッシュとなりました。優勝を狙っていたと思いますので、優勝争いに全く絡めない結果は若干らしくない結果であったとも言えるかもしれません。ただ、全日本以降はしっかりと合わせてくると思いますし、距離が伸び、区間が増えるほど青山学院にとっては有利になりますので、間違いなく優勝争いに絡んでくることになるでしょう。

次は全日本大学駅伝のチームエントリーを見ていきます。(敬称略)

4年:岸本大紀、近藤幸太郎、関口雄大中村唯翔、西久保遼、宮坂大器、目片将大、横田俊吾

3年:倉本弦太、佐藤一世、志貴勇

2年:白石光星、田中悠登、野村昭夢

1年:黒田朝日、塩出翔太

層の厚い4年生から、8人がエントリー。出雲出走の近藤選手、中村選手、目片選手、横田選手に加え、岸本選手、関口選手、西久保選手、宮坂選手がエントリーされています。岸本選手が戻ってきたのは大きいです。ロードで外さない安定感もありますし、どんな区間でも走れるオールラウンダーだと思いますので。また、ついに三大駅伝デビューなるか、西久保選手。こちらにも注目です。3年生からは出雲出走の志貴選手に加え、倉本選手、佐藤一世選手がエントリー。佐藤一世選手も駅伝では外さない走りを見せてくれますが、戻ってきてくれました。岸本選手、佐藤一世選手のエントリーは心強いです。2年生からは、出雲出走の田中選手に加え、白石選手、野村選手がエントリー。今年の箱根駅伝を走った太田選手、若林選手は今回もエントリーされず。また、今シーズン駅伝でも活躍が期待された鶴川選手も外れています。青山学院はこの世代が強力ですので、箱根駅伝には合わせてくれることを願っています。1年生からは黒田選手、塩出選手がエントリー。三大駅伝デビューあるか?というところでしょうか。全体として、4年生の選手層が厚い分、3年生以下の駅伝経験が少ないような印象を受けなくもないです。来シーズンに向けては新戦力が出てきてほしいところですよね。

さて、区間配置は以下の通り予想してみました。(敬称略)

1区:目片

2区:横田

3区:岸本

4区:野村

5区:佐藤一世

6区:田中

7区:近藤

8区:中村

1区は出雲同様目片選手と予想。出雲でも好走しており、全日本大学駅伝の最短かつ重要な1区9.5kmを任せられると考えました。スピードにも対応出来ることは出雲駅伝の結果と5000m13分37秒の自己記録が証明するところです。2区は横田選手と予想。出雲と同じ1区、2区の流れで主導権を握りたいところ。近年青山学院は1区、2区で遅れることもありますので、今回はそれを避けるべく信頼の4年生という布陣です。3区は前回同様、岸本選手と予想。前回も故障明けで区間3位(日本人トップ)という結果でしたので、今回はそれを上回る走りに期待です。3区終了時点でトップに立ちたいところでしょう。4区は今シーズン成長株の2年生野村選手と予想。奥球磨駅伝でもおよそ10kmのコースは走っていますし、11.8kmの区間にも対応できると思います。5区は3年連続佐藤一世選手と予想。ここに佐藤一世選手を置けるのはやはり選手層がある証拠です。前回は区間賞を取っています。6区は田中選手と予想。おそらく長い距離を得意としていると思いますので、出雲駅伝以上の走りに期待です。7区は昨年同様近藤選手と予想。田澤選手とのマッチアップ再びとなれば今回は先行したいですよね。8区は中村選手と予想。箱根9区の走りは本当に素晴らしかったですし、出雲でも最長区間を走っていますので、ここに予想しました。駒澤大学に先行するためには、まずミスは許されません。勢いに乗ったときの青山学院は止められないというのは箱根駅伝で証明済ですので、なるべく早い段階で先頭に立ち、強豪校を焦らせると同時に心理的にも有利な状態でレースを進めたいところです。2018年大会以来の全日本制覇なるか!?