全日本大学駅伝が終わり、若干の抜け殻感はありますが、選手の皆さんが切り替えて取り組んでいらっしゃることを思うと、私も見習わないといけないと思う今日この頃です。11/13には世田谷ハーフ、宮古ハーフ、11/20に上尾ハーフ、11/27に川越ハーフなど、ハーフマラソンの大会が目白押しですね。箱根駅伝に出場する大学も、長い距離のレース経験、各校の競争のために出場してくるでしょう。
さて、本日は全日本大学駅伝の2区を振り返ります。以下の結果となっております。(敬称略)
序盤1kmは、1区1位で受け取った大東文化の菊池選手、2位で受け取った青山学院の白石選手を先頭に、駒澤佐藤選手、創価葛西選手、中央山平選手、中央学院吉田選手、東海梶谷選手辺りが集団で追いかける展開。その後ろには順天堂三浦選手、早稲田井川選手、明治児玉選手が付く形です。後方では國學院山本選手、東京国際丹所選手が出遅れを取り戻そうと懸命に追いかけます。2km手前で駒澤佐藤選手、創価葛西選手が青山学院に追いつきます。集団を形成していた中央学院、中央、東海は駒澤・創価から遅れ始めます。後ろでは順天堂、早稲田、明治などの集団があり、駒澤に追いつけば洛南高校の先輩後輩が並んで走るという展開にありました。2km過ぎの監督の声かけで、駒澤大八木監督は順天堂との差を伝えていましたね。3km手前で駒澤・創価が大東文化に追いつきます。大東文化は1区で良い滑り出しをしたので、なんとか流れに乗っていきたいところ。3km地点では、後方で早稲田、順天堂、中央学院、明治、中央の集団ができていました。この時点で東海、青山学院は既に後退していました。東海としては、シード権を狙う上で苦しい走りに、青山学院としては、優勝を狙う上で非常に苦しい走りになりました。2区が鬼門になっている印象です。
4.5km地点では、順天堂、早稲田、明治、中央学院が大東文化にも追いつきました。この時点で中央は後退していました。
5km付近で東京国際丹所選手が関西学院、神奈川に追いつきました。エースの走りを見せてくれています。当初並走していた國學院の山本選手は丹所選手の前を行き、青山学院を抜くことに。青山学院のペースが上がりません。
順天堂が追いつくかとも思われる中、6km地点においては創価、駒澤が後方の早稲田、中央学院、順天堂、明治の集団との差は広がった印象です。順天堂三浦選手はラストで追いつくというレースプランか?
6.5km地点では東京国際が青山学院に追いつきます。
8km地点で國學院が8位まで上がっていました。四本柱の山本選手、今年の箱根も3区で好走していましたが、駅伝で外しません。後半区間も強い選手を揃えていましたので、國學院も面白くなってきました。ペースは衰えず、8.5km付近で大東文化も交わし、7位に浮上。東京国際、東洋も順位を上げていますが、國學院のペースには付いていくことができていません。
9km過ぎ、依然トップは創価葛西選手、駒澤佐藤選手。順天堂三浦選手を中心とする集団はトップ集団とはさらに差が付いています。この時点で早稲田井川選手は3位集団から遅れていました。後方では、神奈川大学が青山学院に追いつくことに。
10km手前、駒澤佐藤選手がスパートをかけ、創価葛西選手との差を広げ始めます。葛西選手はスピードもある選手ですので、佐藤選手としてはこのまま逃げ切りたいところ。
中継点手前、創価葛西選手がスパートをかけ、駒澤佐藤選手を交わし、先頭でタスキリレー。区間新記録でした。1秒差で駒澤がタスキリレー。その後、3位順天堂、4位明治、5位中央学院の3チームが10秒以内で入ってきます。6位早稲田が続き、7位に國學院が日本学連選抜を含んだ11人抜きで入ってきました。区間7位でしたが、トップ付近でタスキを受けていたら、区間上位でも走れていたのではないでしょうか。その後大きく遅れることなく、東京国際丹所選手が8位でタスキリレー。ここで、もう少し追い上げたかったのが本音でしょう。ここまででトップと1分20秒差です。9位には東洋が入ってきます。5つ順位を上げましたが、まだシード権外。ここのところの東洋は前半で遅れるケースが増えてきました。ここがチームの課題の一つでしょう。10位に大東文化。1位で走り始めましたが、大きく順位を下げることに。11位に中央。こちらも8つ順位を下げました。優勝候補とも言われていましたが、この時点で少し苦しくなりましたね。12番目に日本学連選抜が続き、12位で神奈川大学が入ります。そして、13位で青山学院が入りました。トップ駒澤とは2分11秒差。優勝を狙うにはかなり厳しいタイム差となりました。14位に関東以外の大学のトップとして関西学院が入りました。15位東海大学。良い位置でタスキを受け取りましたが、大きく下げてしまうことに。16位に関東の最下位で日本大学が入り、以降関東以外の大学が続きました。
創価、駒澤はともに区間新の走りでした。創価は7区にムルワ選手と控えていますから、場合によっては優勝もあり得るという流れができました。駒澤も後半区間のことを考えるとかなり優勝が近づきました。順天堂はここでトップに立つ目論見であったかもしれませんが、それでも3位と良い位置に付けます。4位明治、5位中央学院は箱根予選会の疲労もあったでしょうが、良い滑り出し。特に中央学院は箱根予選落ちという悔しい結果で切り替えが難しかったと思います。7位の國學院は追い上げムードができました。一方、13位青山学院は優勝に向けてはボーダーラインというところまで下がってしまったと言えました。青山学院の全日本2区は近藤選手や中村選手も苦しい走りとなった区間です。ぜひ、この悔しい経験を糧にエースへと上り詰めてほしいです。関東以外の大学では出雲も好結果を残した関西学院の14位が最高に。1区間あたりの距離が伸びると差が付きやすくなることを実感します。
次回は3区を見ていきたいと思います。