和菓子好きの駅伝ブログ

陸上競技、特に大学駅伝(箱根駅伝・全日本大学駅伝・出雲駅伝等)を中心にまとめています。

全日本大学駅伝2022 区間別振り返り(8区)

箱根駅伝まで50日切っているんですよね。あのレースをテレビで見られるかと思うとワクワクが止まりません。今回は駒澤の三冠vs青山学院の連覇、2強崩しなるか國學院、順天堂、創価、中央、東洋など、55年ぶり出場の立教などなど注目ですよね。その他、次なる湘南の神(帝京遠藤選手の後任)、山の○○登場なるか、1区のジンクス(スタート直後のコーナーを最初に曲がった選手が区間賞)は今回どうなるか、新たな名称(最近だと戸塚の壁?)の登場あるかなども気になるところですね。有観客になれば、フリーザ様やリラックマも戻ってきてくれることでしょう。

さて、本日は8区を振り返りたいと思います。結果は以下の通りです。(敬称略)

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先頭は2分半の差を付けた駒澤の花尾選手。前回大会は後ろから僅差で青山学院に追いかけられる展開でしたが、今回はかなり余裕があります。一方で、大会新記録もかかる状況での出走となりました。1kmの入りが2分47秒と決して手綱を緩めることなく、ハイペースで入ります。7人の選手の思いが乗った襷を伊勢神宮内宮宇治橋前まで運びます。花尾選手は見た目はギアを入れているように見えませんが、見た目以上にハイペースで走っている印象があります。上下動も少なく、非常にロスが少ない走りと言えるのではないでしょうか。距離が長くなれば長くなるほど持ち味を発揮できるように思います。

シード権争いという点では13位でタスキを受けた東京国際ムセンビ選手の動向が気になるところです。ただ、シード権とは3分45秒差ということで、さすがに厳しいか。前を走る選手もミスも重ならないと、というところか。最初の1kmを2分45秒で入り、2km過ぎには神奈川に追いつきました。さらに前を追ってひた走りますが、3km手前で中央学院も交わしました。神奈川小林篤貴選手、中央学院安藤選手も負けじとムセンビ選手に付けます。10位を走る東海とは差が付いていますが、残り16km超で追いつくことができるか。

先頭を行く駒澤の7kmの通過タイムが19分54秒。決して安全運転に入ることなく、区間賞を狙えるペースで単独走を続けています。昨年は勝負に徹する走りでしたが、今回は快調に飛ばします。11kmの通過が31分38秒でした。ペースが落ちることなく、大会記録を大きく上回るペースでただひたすらにゴールを目指します。

9位を走る明治は尾崎選手。1分弱の差がある東洋との差はなかなか縮まらず、近いようで遠いシード権となっています。

11位を走る東京国際は中央学院、神奈川を交わし、単独の11位となっています。残り10km、果たしてシード権まで上がれるのか。

渡会橋の定点を駒澤がトップで通過、2位は青山学院宮坂選手が3分14秒差。40秒近く差が広がりました。3位國學院伊地知選手が3分41秒差、4位順天堂四釜選手が4分01秒差。國學院、順天堂は青山学院に近づいています。5位創価山森選手が4分58秒差。初出場でのシード権獲得をほぼ手中に収めたか。6位早稲田が6分02秒差、7位中央が6分03秒差、8位東洋が6分12秒差。6位から8位までが10秒の中にいます。ここは最後の最後まで分かりませんね。東洋柏選手は夏のマラソンを走っているのですが、その疲労を感じさせることなく、走っています。9位明治尾崎選手が7分08秒差。東洋との差は中継点とほぼ変わらずというところです。10位東海が8分43秒差、11位東京国際が9分35秒差。思ったよりは詰まっていませんでした。12位中央学院が9分58秒差、13位神奈川が10分04秒差。

先頭駒澤花尾選手の勢いが全く衰えることなく、ハイペースで淡々と刻みます。いつも安定の走りを見せる花尾選手ですが、今回は一段ギアを上げた攻めた状態での安定した走りを見せてくれています。ハイペースで走っているはずですが、全く苦しそうではありません。日々田澤選手と練習をし、研鑽している証拠なのでしょう。

後方2位争いですが、16km手前、國學院伊地知選手が青山学院の宮坂選手に追いつき、交わします。さすが、昨年区間賞を取っている選手です。ペースは青山学院を上回っていることもあり、最高順位である2位がかなり近づいています。

6位早稲田の佐藤選手が中央の阿部選手を交わし、単独走となっています。箱根予選会からわずかではありますが、全日本もしっかりと繋いできています。早稲田は全日本を得意としていますよね。

その後方、8位東洋柏選手が前を行く早稲田、中央を追いかけます。前回シードを獲得できませんでしたが、シード権奪取はすぐそこです。

ゴール地点、駒澤花尾選手が笑顔で3本の指を立てて笑顔でフィニッシュ。全日本三連覇、大学駅伝三冠に大手をかけました。2位國學院が3分21秒差、3位青山学院が3分58秒差、4位順天堂が3分59秒差。順天堂四釜選手は最後の最後まで追い上げましたが、わずか1秒及ばす。四釜選手頑張りました。5位創価が5分23秒差、6位早稲田が6分06秒差、7位中央が6分16秒差、8位東洋が6分23秒差。6位から8位は渡会橋からほぼ同じペースで走ったということになりますね。9位明治が8分42秒差。3年連続シード権獲得ならず。10位東海が9分14秒差。11位東京国際が9分54秒差、12位神奈川が10分43秒差、13位中央学院が11分09秒差、14位大東文化が12分20秒差、15位日大が16分07秒差となりました。

 

圧倒的な強さを示し駒澤が見事に優勝。各学年の選手がバランスよく登場し、それぞれがそれぞれの役割を果たし、大会記録を4分以上更新しました。戦国駅伝にある中、ここまでの差が付くとは、駒澤の戦力、ピーキングなど全てが噛み合った結果でしょう。2位の國學院。走るたびに成長した姿を見せてくれます。箱根上位進出のためには、残る二区間を走る選手の登場が求められるでしょうか。中間層の更なる底上げに期待です。3位青山学院は二区間でミスがありました。やはり駅伝はミスがあると勝てませんね。箱根に向けて、戦力は十分かと思いますので、今年の箱根同様圧勝し、やっぱり青山学院は強かったと知らしめたいですよね。4位順天堂は昨年3位に続き好成績。箱根に向け、下級生がどれだけ台頭するかに注目です。5位創価はやはり強いです。今シーズンこそは箱根を優勝を勝ち取りたい。6位早稲田は今年もシード獲得。花田監督の新体制の下、箱根でリベンジを果たしたい。7位中央は箱根での活躍が期待されます。吉居大和選手で飛び出すのか、どのような戦略を取るか、他校も非常に気になるところでしょう。8位東洋はシード権内に戻ってきました。強い東洋を取り戻すためにも、全日本以上の走りを箱根で期待しましょう。

今年の全日本大学駅伝は駒澤の圧勝ということになりましたが、非常に見どころたくさんのレースだったと思います。やはり駅伝は面白いですね。箱根に向け、ファンとしてもしっかり準備して、1月2日、3日を迎えたいと思います。