先週末はクイーンズ駅伝が開催されました。見どころがたくさんあり、見終わった後もエキサイティングしているそんな駅伝でした。選手の皆さんの走りからとても元気をもらうことができた駅伝であったと思います。やはり、真剣に何かに向き合っている人は格好いいですし、訴えるものがありますよね。個人的に、近年の箱根駅伝はドラマ要素を入れ込み過ぎている感を感じなくは無いですが、駅伝中継とドラマ要素はしっかりバランスした形の放送を見たいなと思いますね。箱根駅伝2023が本当に楽しみです。
さて、本日は東京国際大学について見ていきたいと思います。3年連続箱根のシード権を獲得しており、上位常連校としてのポジションを固めつつあります。一方で、今シーズンの前哨戦の出雲8位、全日本11位と苦しい状況が続いております。主力の山谷選手、ヴィンセント選手の欠場は大きすぎました。箱根駅伝に向けて、この二人が戻ってくることがシード権獲得のためには必須になるのではないでしょうか。それでは、出雲・全日本の結果を振り返ります。(敬称略)
【出雲】
総合8位
1区:冨永 区間8位/総合8位
2区:白井 区間8位/総合9位
3区:丹所 区間5位/総合8位
4区:川端 区間8位/総合8位
5区:堀畑 区間8位/総合8位
【全日本】
総合11位 東京国際大学 5時間16分41秒
1区:冨永 区間16位 27分41秒/総合15位 27分41秒
2区:丹所 区間8位 32分08秒/総合8位 59分49秒
3区:白井 区間11位 34分35秒/総合8位 1時間34分24秒
4区:宗像 区間13位 35分00秒/総合11位 2時間09分24秒
5区:木村 区間12位 37分28秒/総合13位 2時間46分52秒
6区:川端 区間13位 38分47秒/総合13位 3時間25分39秒
7区:村松 区間12位 52分48秒/総合13位 4時間18分27秒
8区:ムセンビ 区間6位 58分14秒/総合11位 5時間16分41秒
出雲駅伝、全日本大学駅伝ともに山谷選手、ヴィンセント選手を欠く中、全員駅伝を求められる大会でした。1区はともに冨永選手が担いました。出雲では途中2位集団から抜け出すなど積極性を見せ、区間8位ではありますが、大きく出遅れることのない走りを見せました。一方、全日本では区間16位と出遅れてしまうことに。全体として、関東地区の出場校の中では区間下位に沈んでおり、箱根駅伝に向けて、少し心配になる結果ではありました。その中でも丹所選手は出雲区間5位、全日本区間8位と気を吐きました。ただ、3年時ほどの走りを見せられてはいないと思いますので、箱根駅伝での大爆走に期待したいですね。また、ムセンビ選手が全日本に登場し、8区区間6位で走っています。仮にヴィンセント選手が走れないとなると、代わりとなるムセンビ選手がどれだけ走れるかというのも気になるところです。また、川端選手は出雲・全日本ともに経験できましたし、全日本では木村選手が出走しました。新戦力が経験できたのも、収穫であったと言えるのではないでしょうか。
さて、今シーズンの状況から、箱根駅伝にエントリーされそうな選手をピックアップしてみました。
4年生:丹所、山谷、ヴィンセント、宗像、堀畑
3年生:川端、林、村松
2年生:牛、木村、倉掛、冨永、白井、山岸、楠木
1年生:前田、大村
4年生は過去の箱根経験者はエントリーに入ってくるのではないかと思います。いずれにしても、山谷選手・ヴィンセント選手の復調はシード権獲得のためには必須となるでしょう。丹所選手には前回並み、もしくはそれ以上の走りを期待してしまいます。宗像選手は全日本では思うような走りができなかったと思いますが、前回9区9位で走っている選手ですので、復路の長距離区間で登場するのではないでしょうか。
3年生は前回8区6位と好走している村松選手、前哨戦の出雲・全日本ともに出走の川端選手、前回6区を走っている林選手辺りがエントリーに入ってくるのではないでしょうか。
2年生は豊富ですよね。前哨戦ともに出走の冨永選手、白井選手は主要区間を任されてもおかしくない選手です。また、前回5区を走っている倉掛選手、激坂最速王を走っている楠木選手は5区候補になるのではないでしょうか。木村選手は全日本出走していますし、山岸選手は上尾ハーフで64分16秒と好走。牛選手は今シーズン5000mの持ちタイムを13分50秒まで上げてきている選手です。スタミナが伴えばというところでしょう。
1年生は上尾ハーフでチーム内上位に入った前田選手、大村選手の二人は入ってくるのではないでしょうか。
前回に比べると、前哨戦でも下位に沈んでいることから、シード権獲得が一つの目標になるのではないでしょうか。前回は往路7位につけ、復路で粘れるかというところですが、順位を上げて5位で大手町に戻ってきました。チームとしての底上げができている証拠であると思います。一方で、全日本では悪い流れを断ち切れなかったということもありますので、箱根に向けては、主力の丹所選手、山谷選手、ヴィンセント選手で好位置につけ、良い流れの中でレースを進める必要があるでしょう。予選会から上がってくる大学でも、大東文化、東海、明治、早稲田など強い大学がシード権を狙ってくるとは思いますが、4年連続のシード権獲得に期待しましょう。