箱根駅伝の16人のエントリーまであと二日となりました。同日に開催される監督トークバトルも楽しみですね。箱根駅伝ファンの皆さんは気になって気になってしょうがないのではないでしょうか。駒澤大学と青山学院大学が抜けている印象はありますが、この二校を追う各大学の実力差は大きくないと思います。シード権のプラスマイナス数分に何校もひしめく、そんな展開になると想像されます。優勝に向けてもそうですが、シード権に向けても、好走した区間の数ではなく、ミスした区間が少ない大学がシード権を獲得することになるでしょう。
さて、本日はチーム最長の5年連続シード権を獲得しており、一方で強力な4年生が抜けたことで真価が問われる帝京大学について見ていきたいと思います。まずは出雲駅伝の振り返りから。(敬称略)
総合11位:帝京大学 2時間15分40秒
1区:藤本 区間15位/総合15位
2区:吉岡 区間11位/総合13位
3区:福島 区間10位/総合13位
4区:福田 区間9位/総合11位
5区:山中 区間11位/総合11位
6区:末次 区間9位/総合11位
1区は1年生の藤本選手が大抜擢となりましたが、区間15位と苦しい走りになってしまいました。ただ、今シーズンは5000m、10000m、ハーフマラソンの自己記録を出している選手です。箱根駅伝に向けても期待される選手でしょうし、今後の帝京大学の中心となるであろう選手の一人だと思いますので、この悔しさをバネに強くなってくれることでしょう。2区は4年生の吉岡選手。こちらも区間11位と追い上げムードを作ることはできませんでした。3区福島選手も区間10位と関東地区最下位の区間記録に。タスキを受け取った位置が後方ということもあり、かつ風も非常に強かったので、難しいレース運びとなったことでしょう。4区福田選手、5区山中選手、6区末次選手も区間10位前後の走りとなり、総合11位という結果に。関東地区では最下位という結果となってしまいました。元々距離が長くなれば長くなるほど、持ち味を発揮する大学ですので、それほど悲観的になる必要はないかもしれませんが、チーム内には危機感が生まれるとともにチーム全体のより一層の底上げが必要という感覚が芽生えたのではないでしょうか。これまでの帝京大学は4年間しっかりと練習を積んだ4年生が箱根駅伝で快走を見せてきました。箱根駅伝に向けては、一人でも多くの4年生がメンバーに入ることが鍵になってくると思います。
その箱根駅伝のチームエントリーに入りそうな選手をピックアップしました。(敬称略)
4年生:大花、北野、大吉、吉岡
3年生:大類、小野、末次、西脇
2年生:小林、福島、山中、福田
1年生:尾崎、柴戸、藤本
4年生はもっと入ってきそうな気がしますが、前回箱根6区を走っている北野選手、出雲出走の吉岡選手、今シーズンハーフマラソンの自己記録を出している大花選手、前回箱根の16人のエントリーに入っている大吉選手辺りは入ってくるでしょう。
3年生は前回箱根1区好走の小野選手、10区を走った西脇選手、出雲出走の末次選手、今シーズン5000m、10000m、ハーフマラソン全て自己記録を更新している大類選手辺りが入ってくるでしょうか。小野選手は今回も往路を任せられることになると思います。前回同様1区で良い流れをもたらす役割を担う可能性が高いのではないでしょうか。西脇選手も上級生になった今回は往路で登場すると考えられますね。
2年生は前回箱根7区出走の福島選手、出雲出走の山中選手・福田選手、10000mでチームトップの記録を持つ小林選手辺りが入ってくるでしょうか。小林選手もチームの主力選手です。往路に登場することが予想されます。
1年生は上尾ハーフで63分23秒と好走した尾崎選手、直近の記録会で10000mの自己記録を出した柴戸選手、出雲出走の藤本選手辺りが入ってくるでしょうか。
帝京大学は上級生が多くを占める印象がありますが、比較的バランスの取れた布陣になりそうな予感がします。下級生にチーム内持ちタイム上位の選手が多くいますので、今後の成長という点でも注目ですね。ただ、今回の箱根についていうと、確実にシード権獲得というのがターゲットになると思います。経験者を主要区間に配置し、新戦力もミスのない走りが求められます。予選会通過校も早稲田、大東文化、明治、東海など強力な大学がいます。序盤で後方に位置しないよう、出だしの1区〜3区辺りでどの位置に付けるかで大きく変わってきそうですよね。4年生の層が厚かった年の翌年は苦戦を強いられることはよくありますが、どの大学も濃淡あれど毎年メンバーが変わるという条件は同じですので、ぜひ帝京大学らしい走りを見せてもらい、6年連続のシード権を獲得してほしいと思います!