和菓子好きの駅伝ブログ

陸上競技、特に大学駅伝(箱根駅伝・全日本大学駅伝・出雲駅伝等)を中心にまとめています。

箱根駅伝2023 青山学院大学チームエントリー&区間配置予想

箱根駅伝まで15日となりました。昨日はかなり冷え込み、雪が降った地域も多かったではないでしょうか。当日が近づいてくると、当日の天候も気になってくるのが箱根駅伝ファンあるあるですよね。強風で思い出すのが、2013年(第89回)大会ですよね。3区で湘南海岸に出てからの強風に皆が苦しめられるのが目に焼き付いています。ただ、その強風(向かい風)をものともせず、日体大が前年総合19位から躍進し、往路優勝の勢いそのままに総合優勝を成し遂げました。風を味方に付けた総合優勝だったと思います。10年後の2023年大会はどうなるか、今から楽しみです。

さて、本日は青山学院大学について見ていきたいと思います。前哨戦は優勝を狙う中で出雲は4位、全日本は3位とわずかに噛み合わない結果となってしまいました。前哨戦の結果は以下をご覧くださいませ。

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全日本以降は前哨戦に登場しなかった選手たちがハーフで良い走りを見せ、役者が揃ってきたなという印象がありますが、箱根駅伝の16人のチームエントリーは以下の通りでした。(敬称略)

4年生:岸本大紀、近藤幸太郎、中倉啓敦、中村唯翔、西川魁星、西久保遼、目片将大、横田俊吾、脇田幸太朗

3年生:佐藤一世

2年生:太田蒼生、田中悠登、若林宏樹

1年生:荒巻朋熙、黒田朝日、塩出翔太

4年生は前回箱根出走の岸本選手・近藤選手・中倉選手・中村選手に加え、出雲・全日本とも出走し、好走した目片選手・横田選手、山候補の呼び声高い西川選手・脇田選手、未だに三大駅伝の出場経験がないのが不思議なくらいの実力者西久保選手がエントリーされました。4年生から9人のエントリーということで、この世代の選手層の厚さが分かります。エントリーされた4年生は宮坂選手ほかエントリーから外れた4年生の分までという気持ちで最後の仕上げに入っていることでしょう。

3年生は佐藤一世選手のみエントリー。前回1区好走の志貴選手が外れています。この世代は箱根経験者が佐藤選手と志貴選手だけなんですよね。上の世代が強かったことも影響していると思いますが、これが来シーズンにどう作用するか。

2年生は前回箱根好走の太田選手、若林選手に加え、ハーフマラソンで外すことを見たことがない田中選手がエントリーされました。太田選手は宮古ハーフで復調をアピールしていますから、あとは本番までにどこまで上げていけるか、というところでしょう。若林選手は前回5区を好走しており、若林選手が走れると一気に往路の安心感が増しますね。やはり山は経験者に任せられると計算しやすいですから。田中選手、実力は十分ですから、今回こそは出走を掴み取りたいですよね。一方、前半戦素晴らしい活躍を見せた鶴川選手や今期成長著しいと言われていた野村選手などは今回外れることになりました。来シーズンを見据えるとこの世代は中心となる世代ですよね。

1年生は荒巻選手、黒田選手、塩出選手の3人がエントリーされました。黒田選手はMARCH対抗戦で好走しており、山の準備をしているようですね。状態次第では登場もあるのではないでしょうか。荒巻選手、塩出選手はどこまで距離に対応しているか。前回太田選手が3区を走ったように1年生からの抜擢があるか?

さて、区間配置予想は以下の通りとしました。(敬称略)

1区:目片

2区:近藤

3区:太田

4区:横田

5区:黒田

6区:若林

7区:岸本

8区:田中

9区:中村

10区:中倉

1区は目片選手と予想。出雲・全日本と外していませんし、MARCH対抗戦では10000m28分19秒で走っています。出雲では集団の中での走り、全日本では一人抜け出す走りを見せていますから、どんな展開になっても対応できるのではないかと思います。5000mを13分37秒で走る選手ですので、ラストのスプリント勝負でも持ち味を発揮できるでしょう。

2区は近藤選手と予想。ここは近藤選手でしょう。今期の走りであれば、他校の強力エースとも互角に渡り合えるでしょう。おそらく、大学時代で田澤選手と最後の戦いになるでしょう(田澤選手は3区という話も出ていますが)が、前回の箱根は1分近く差が付いた中、今回はどういうタイム差(もちろん、上回ってほしいですよね)で持ってくることになるか。

3区は太田選手と予想。前回の走りが衝撃的でした。故障明けの宮古ハーフでも好走していますし、なんとなく箱根にはバッチリ合わせてくれると勝手に想像しています。

4区は横田選手と予想。前回はここでトップに立っています。優勝するためには往路で先着したいですから、ここに頼れる横田選手を配置するのではないかと思います。最初で最後の箱根駅伝、記録にも記憶にも残る走りを見せてくれることでしょう。

5区は黒田選手と予想。私の印象ですが、原監督は上りの適性を見出すのが本当に上手く、上れると分かれば、1年生でも走らせることは前回で立証されています。平地の走力も付いているので、十分にあり得るでしょう。若林選手、脇田選手も候補ではあるようですが、フレッシュな選手の起用で復路に勢いを付けたいです。

6区は若林選手と予想。6区は下り区間と思われていますが、最初の5kmは上りなんですよね。原監督は若林選手の6区候補と言及していたようで、5区で好走した選手を敢えて6区候補と言うのは、その準備をしているからと想像しました。

7区は岸本選手と予想。近年の青山学院は7区で決めにかかることが多いです。選手層が厚いために為せる術だと思いますが、前回も走っている岸本選手で決めにかかりたいところ。実際には、ここでも駒澤を中心に競る展開が想像されるため、駅伝力のある岸本選手で優位に立ちたいところです。

8区は田中選手と予想。ロードの強さは立証済みですが、駅伝ではどうか。前回同様、佐藤選手も候補に上がると思いましたが、全日本以降姿を見ていないこともあり、田中選手としました。

9区は中村選手と予想。前回以上の衝撃的な走りに期待してしまいます。ここに中村選手を置けるのが青山学院の強みですよね。

10区は中倉選手と予想。2年連続で10区を走っているスペシャリストです。前回打ち立てた自身の区間記録を上回る走りで総合新の記録でゴールテープを駆け抜けてほしいです。

前回は往路で先頭に立ち、復路は一度も先頭を譲ることなく、追いかける他校との差を広げ、10分以上の差を付け、かつ往路新・復路新・総合新の驚異的なタイムでゴールしました。これは、早い段階で先頭に立つことで達成できた偉業だと思いますので、今回も早い段階で先頭に立ちたいところ。前哨戦では駒澤大学に完敗していますが、実力的には互角のレベルにあると思います。箱根の勝ち方を知っているのは、青山学院の方が上という見方もできると思いますので、それをアドバンテージにミスのない駅伝で連覇を達成したいです。