12月30日には富士山女子駅伝が開催されます。箱根駅伝の暫定の区間エントリーが出た翌日の開催ですので、箱根駅伝の情報が気になりつつも、いつもレースに見入っている気がします。コースが面白く、下り区間もあれば上り区間もあり、まるで大学女子駅伝版箱根駅伝のようです。今回は名城大学の5連覇がかかる戦いです。杜の都駅伝では見事6連覇を達成しましたが、こちらはどうなるか。箱根駅伝も気になるところではありますが、こちらにも注目ですよね。
さて、本日は早稲田大学について見ていこうと思います。前回の箱根はまさかの13位となりシード権を逃しました。直前のチーム状況がかなり悪かったようで、逃すべくして逃したシード権だったのかもしれません。今シーズン途中から花田新監督を迎え、強い早稲田を取り戻すための取り組みが始動しました。箱根駅伝予選会では4位通過となり、見事箱根駅伝の出場権を獲得しました。その後の全日本大学駅伝でも、6位に入り、シード権を獲得しています。(詳細は以下を確認くださいませ。)
足許のチーム状況も非常に良いようですので、シード権奪回に期待がかかるところですが、16人のチームエントリーは以下の通りでした。(敬称略)
4年生:井川龍人、小指卓也、鈴木創士
3年生:北村光、佐藤航希、菖蒲敦司、辻文哉
2年生:石塚陽士、伊藤大志、伊福陽太、菅野雄太、諸富湧
1年生:須山向陽、間瀬田純平、宮岡凛太、山口智規
4年生からは井川選手、小指選手、鈴木選手の3人がエントリーされました。井川選手、鈴木選手は3年連続で走っています。井川選手は前回1区で苦しい走りとなりましたが、今回も往路を任されることになるでしょう。最後の箱根駅伝ではぜひ区間賞を獲得してほしいです。井川選手は4区と7区の経験がありますが、非常に安定した結果を残しています。今回は往路で勢いをつける役割が求められるか。小指選手は2年時の9区の走りを再現できるか。万全な状態で小指選手を復路に配置することができればシード権はかなり固くなってくるでしょう。
3年生は北村選手、佐藤選手、菖蒲選手、辻選手がエントリーされました。北村選手は1年時6区で好走しており、今回も6区を任されるのではないかと思います。今期成長著しい佐藤選手は全日本でも8区を走っていますし、23km区間を担うことになるでしょう。2区での起用も十分に考えられます。菖蒲選手、辻選手はこれまで箱根出走はありませんが、特に菖蒲選手は出雲・全日本では好走した経験もありますので、何もなければ出走してくるでしょう。
2年生は前回の箱根を経験している石塚選手、伊藤選手に加え、伊福選手、菅野選手、諸富選手がエントリーされました。石塚選手、伊藤選手は今回も往路が濃厚でしょう。伊福選手は上尾ハーフで好走していますから、復路で登場なるか。菅野選手も力を付けていますし、諸富選手は2年前に箱根5区を走っています。
1年生は全日本を経験した間瀬田選手、山口選手に加え、須山選手、宮岡選手がエントリーされました。
区間配置は以下の通り予想してみました。(敬称略)
1区:井川
2区:佐藤
3区:山口
4区:石塚
5区:伊藤
6区:北村
7区:伊福
8区:菖蒲
9区:鈴木
10区:小指
1区は井川選手と予想。チームのエースですから2区の可能性もあると思いましたが、やはりプレッシャーのかかる1区に登場するのではないかと思います。タイプ的にも1区や3区かなぁと思います。
2区は佐藤選手と予想。前回は9区で苦しい走りとなりましたが、今シーズンかなり力を付けています。68分フラットが目標になるか。ここで大きく遅れることなくタスキをつなぎたいところ。
3区は山口選手と予想。スピードに乗れるこの区間で持ち前の力を発揮してほしいです。序盤突っ込みすぎないよう、冷静にレースを運べるか。
4区は石塚選手と予想。前回も走っている区間です。この区間をアドバンテージを築くことができるか。
5区は伊藤選手と予想。前回も走っている区間です。5区は経験が非常に重要だと思いますので、経験+今期の伸びで区間5位以内を狙いたい。往路のメンバー非常に強力です。流れ次第ではトップ3に入れるほどの布陣だと思います。
6区は北村選手と予想。前々回大会で好走していますし、何もなければ北村選手が起用されるでしょう。復路のスタート区間です、良い滑り出しとしたい。
7区は伊福選手と予想。上尾ハーフで距離への対応を証明しています。7区を走り来シーズンにも繋げたいところ。
8区は菖蒲選手と予想。出走となれば初の箱根駅伝です。この辺りではシード権は確実な状況にあり、冷静に一つでも上の順位を狙える位置につけたいところです。
9区は鈴木選手と予想。ここに鈴木選手を配置できるとアドバンテージになります。そういう予想ができるということはチームとして選手層が厚くなった証拠でしょう。
10区は小指選手と予想。最後の箱根駅伝、悔いのない走りで笑顔でゴールに飛び込んでほしいです。
足並みが揃ってきているようですので、今回の目標は上方修正できているのではないでしょうか。前回は往路で出遅れ、復路でも追い上げられずシード権を逃すことになりました。今回は往路を上位で折り返し、復路も選手が揃っているので、そのまま良い流れでゴールすることができるのではないでしょうか。3位以内も狙える布陣、チーム状況になってきたと思います。