昨日は全国高校駅伝が開催されました。男子は倉敷高校が大会新記録で優勝しました。大学駅伝もレベルが上がっていますが、高校生のレベルも上がっていますね。これからの陸上界を盛り上げてくれる逸材がたくさんいたように思います。大学、実業団での更なる活躍を願っております。
さて、箱根駅伝の区間エントリーまであと3日となりましたが、一校でも多く見ていきたいと思います。本日は東海大学についてです。前回の箱根はエースの石原選手が外れ、下馬評が高くない中、山は上りも下りも好走があり、シード権内でレースを進めました。しかし、最終10区で法政大学に交わされ、総合11位となり、シード権を逃すこととなりました。迎えた箱根駅伝予選会はトップ通過とも目される中、9位で通過と苦しい結果に。続く全日本でも10位とこれまたシード権を逃すことになりました。(箱根予選会、全日本の詳細は以下をご覧くださいませ。)
箱根はなんとしても、シード権奪還というところではありますが、16人のエントリーで前回5区を好走した吉田選手が外れることとなりました。エントリーされた16人は以下の通りでした。(敬称略)
4年生:宇留田竜希、川上勇士、佐藤俊輔、杉本将太、竹村拓真、松崎咲人
3年生:石原翔太郎、折口雄紀、神園竜馬、丸山真孝
2年生:梶谷優斗、越陽汰、水野龍志
1年生:竹割真、中井陸人、花岡寿哉
4年生は前回箱根を走っている川上選手、竹村選手、松崎選手に加え、主将の宇留田選手、佐藤選手、杉本選手がエントリーされました。川上選手は過去2回6区を好走しており、順当に行けば今回も6区ではないでしょうか。東海としてはここはアドバンテージを築く区間としたいところ。竹村選手は9区、10区の経験があり、今回も23km区間を任されるのではないでしょうか。松崎選手は前回は2区で苦しい走りとなったため、そのリベンジを果たしたい。宇留田選手、佐藤選手、杉本選手は箱根の経験はありませんが、いずれも出走の可能性は高いのではないでしょうか。杉本選手は5区を託されるというような記事が出ていましたので、5区で吉田選手以上の走りに期待したいです。今回の東海は4年間走りこんだこの学年が全員安定して走れることがシード権獲得に向けては重要になってきそうです。
3年生は1年時に3区で区間賞を獲得したエースの石原選手、前回3区出走の神園選手に加え、折口選手、丸山選手がエントリーされました。石原選手は今回は2区が濃厚なようで、タイプ的には1区、3区かと思いますが、駅伝における能力の高さと持ち前のガッツで区間上位を狙いたいです。
2年生は前回7区好走の越選手に加え、梶谷選手、水野選手がエントリーされました。越選手の状態が分かりませんが、万全であれば往路を任せられるだけ実力者であると思います。梶谷選手は全日本の悔しい思いを箱根で晴らせるか。
1年生は竹割選手、中井選手、花岡選手がエントリーされました。花岡選手は全日本1区を走っていますし、距離の対応ができていれば往路での登場もあると思います。
区間配置は以下の通り予想してみました。(敬称略)
1区:花岡
2区:石原
3区:松崎
4区:梶谷
5区:杉本
6区:川上
7区:越
8区:宇留田
9区:竹村
10区:佐藤
1区は花岡選手と予想。距離への対応が分からないところではありますが、スピードもある選手ですので、十分可能性はあると思います。1年生が1区は難しいとは思いますが、プレッシャーを跳ね除けて秒差でタスキを繋ぎたい。
2区は石原選手と予想。ここは公言されていますから、余程のことがなければ石原選手でしょう。後半の上りが辛いタフなコースですので、前半突っ込み過ぎないようにしたいところ。駅伝能力の高さで67分台で走り切れるか。
3区は松崎選手と予想。1年時に序盤下りの7区で好走しています。同じように序盤下りとなる3区で悔いのない走りを見せてほしいです。
4区は梶谷選手と予想。全日本は苦しい走りとなりましたので、ここで悔しさを晴らしたい。スピードもある選手なので、前半から押していき、ハイペースで駆け抜けたいところ。
5区は杉本選手と予想。2区の石原選手と言い、今回は隠さずに公言していますね。それぞれの選手がそれぞれベストな走りをするだけなので、チーム事情もあると思いますが、事前に言う、言わないというのは関係ないということでしょうか。
6区は川上選手と予想。ここも固いでしょう。ラストイヤーです。目指すは57分台でしょうか。
7区は越選手と予想。走り込めているようであれば往路出走もあると思いますが、箱根予選会、全日本ともに欠場でしたので復路で経験のあるこの区間かなと。
8区は宇留田選手と予想。ここからは4年生でシードを確実なものにしたいです。まずは宇留田選手が8区で粘りの走りを見せたい
9区は竹村選手と予想。前回も区間中位としっかりと役割は果たしたと思います。今回は10位を追う展開になるかもしれませんが、長い距離を淡々と走り前を追い詰めてほしいです。
10区は佐藤選手と予想。前回逆転を許した10区です。ここは4年生に託すと思います。全日本5区で区間8位と健闘した佐藤選手がシード権内でゴールすることができるか。
吉田選手や入田選手など経験者が外れたため、苦しい戦いになることが予想されますが、元々能力の高い選手が集まっている大学です。粘りの走りで往路前半を乗り切り、復路は山下りで勢いをつけて、おそらく上級生が来るであろう復路後半でじわじわ追い上げたいところ。いつも通りの走りができればシード権奪回は目の前にあると思います。